今回の施工では、レースとレースを重ねるスタイルを採用。手前にはコットンシフォンのやわらかな透け感、奥にはリネン調のナチュラルな風合いを組み合わせています。2枚の質感が重なることで、光が層をなして広がるような奥行きが生まれ、まるで空気そのものが柔らかくなったような印象に。
裾を床に軽くたゆませるブレイクスタイル。きっちりと床上で止めるよりも、やわらかく床に広がるそのラインが、空間に優雅さとリラックス感を与えます。リネンやコットン素材の持つ自然なシワ感とも相性が良く、「飾らない上質さ」を演出できるスタイルです。
カーテンレールは天井のカーテンボックス内に設置。光が上部から漏れず、窓から床までのラインが美しく見える納まりです。レース×レースの重なりを引き立てるため、装飾はあえて最小限に。建築の直線的なラインと、布の柔らかさの対比が際立ちます。
やわらかい陽の光が重なり合いながら室内に広がり、時間とともに変化する光の濃淡を楽しめるのも魅力。素材そのものの透け感を活かした、光と影の表情を感じるインテリアです。
