リネンカーテンはその厚みによって、室内に与える印象や機能性、快適さが大きく変わります。
今回は、厚手・中肉厚・薄手それぞれのリネンカーテンを使ったリアルな事例をもとに、方角や住宅スタイルに応じた最適なコーディネートをご紹介します。
- 厚手:リネンカーテン“BIO”
- 色番 : 001 オフ
- 素材 : フレンチリネン100%
- 方角 : 南向き
- 天気 : 晴
- 気温 : 31℃
厚手・中肉厚・薄手のリネンカーテンを使った部屋別実例紹介
リネンの厚みがもたらす空間への影響は、実際の設置例を見てみるとより明確になります。
こちらでは、厚手・中肉厚・薄手の3つの厚み別に、実際の事例をご紹介します。
事例A|厚手リネン × 和モダンのリビング(南向き)
使用素材:厚手リネン/カラー:001 オフ/スタイル:フラット
南向きの窓から降り注ぐ強い日差しをやわらげるのに最適なのが、遮光性の高い厚手リネンカーテンです。厚手ならではの重厚感が、和室や木の天井・無垢床といった自然素材の空間と調和し、落ち着いた趣を演出します。光を柔らかく拡散しつつも、しっかりとプライバシーを守れる安心感も魅力。昼間は自然光を取り入れ、夜は目隠しとしてしっかり機能。リビング兼和室として使う空間にも適しています
事例B|厚手リネン×学習机とキッチンがある東向きのLDK空間(東向き)
使用素材:厚手リネン/カラー:001 オフ/スタイル:フラット
朝日が差し込む東向きの窓辺に、学習机とダイニングキッチンが配置された暮らしの中心となる空間。そこに採用されたのが、厚手のリネンカーテン。光の強さをほどよく和らげながらも、室内を明るく保ち、朝の時間帯でも眩しさを感じさせない絶妙な透け感が魅力です。
リネン特有のナチュラルな質感が、木製の学習机やシンプルなキッチンと調和し、生活空間に落ち着きと温もりをもたらします。また、カーテンの厚みによって視線を適度に遮りながらも、圧迫感なく空間を引き締める効果も。家族が自然と集まり、過ごす時間が心地よくなる、そんな場所に最適なスタイルです。
事例C|中肉厚リネン×北欧風リビング(北向き)
使用素材:中肉厚リネン/カラー:001 オフ/スタイル:フラット/一枚掛け
北向きの窓は光量が少なくなりがちですが、中肉厚のリネンカーテンを一枚掛けで使うことで、やわらかな自然光を効率よく取り込めます。遮るものが少ない分、透け感を最大限に活かせ、空間全体に透明感のある明るさを届けてくれます。
白いリネンが光をふんわりと受け止め、北欧風のすっきりとした空間に清潔感と軽やかさを添えます。あえて一枚掛けにすることで、空間がより開放的に感じられ、自然の光がやさしく室内に広がる心地よさを実感できます。
事例D|中肉厚リネン+アルミブラインドのあるLDK(西向き・賃貸)
使用素材:中肉厚リネン/カラー:001 オフ/スタイル:フラット/西向き
西向きの賃貸マンションにあるLDK。午後からしっかりと日差しが入る西側の窓には、アルミブラインドと中肉厚のリネンカーテンを組み合わせることで、強すぎる光を程よく和らげつつ、空間に温もりをもたらしています。アルミブラインドで光量や視線をコントロールしながら、リネンのナチュラルな透け感が室内全体にやさしい雰囲気を演出。ブラインドの直線的なデザインに、やわらかなリネンが加わることで、冷たくなりがちな印象を中和しています。カーテンはフラットスタイルの一枚掛け。
また、ブラインドがあることで冷暖房効率が高まり、省エネ効果も期待できます。キッチンやソファスペースとも自然につながり、時間帯によって表情を変える光が暮らしに彩りを添えてくれる、実用性とデザイン性を兼ね備えた事例です。
ブラインドはこちら事例E|薄手のラミー×和の縁側と庭のある暮らし(南向き)
使用素材:ラミー(苧麻)100%/カラー:005モスグリーン/スタイル:フラット
日当たりのよい南向きの縁側に設置されたのは、透け感が美しい薄手のラミーカーテン。真昼の強い日差しをふんわりと受け止めながら、室内にはやわらかな光が広がります。畳や無垢の床といった自然素材の空間と調和し、心地よい風と光を取り込む、和の暮らしに寄り添うスタイルです。
南向きの窓からはたっぷりと光が入り、薄手ラミーの軽やかなドレープが、強い光を柔らかく変換。外の庭の緑や石畳の風景がラミー越しに透けて見えることで、眺めるたびに異なる美しさを発見できます。
事例F|薄手のラミー×無垢材に囲まれたダイニングリビング(東向き)
使用素材:ラミー(苧麻)100%/カラー:001 オフホワイト/スタイル:フラット
朝日が差し込む東向きの窓辺には、薄手のラミーカーテンが心地よくフィットします。天井や床に無垢材をふんだんに使った空間では、ラミーの透け感がその温もりを一層引き立て、光の粒子が床にやさしく広がる様子も美しく感じられます。朝の時間帯には自然光をしっかりと取り入れ、1日を気持ちよくスタートできるような空間に。ラミーが持つやわらかさが、木の質感と調和し、家族の朝の時間を包み込むような優しさを演出します。日中でも空間が明るく保たれ、過ごす人の気持ちも明るくなるような、そんな自然光を活かした東向きの窓辺に最適なスタイルです。
厚手・中肉厚・薄手(ラミー)の見極め方
光の入り方と厚みの関係
- 薄手(ラミー): 光を美しく通す。透け感と通気性があり、視界が抜けて空間が広く見える。
- 中肉厚: ほどよく遮光・通風。明るさと断熱のバランス型。
- 厚手: 光を遮りやすく、安心感のある重厚な印象。断熱・遮蔽性に優れる。
季節で選ぶなら?
- 春夏 → 薄手ラミーで涼やか・爽やか・開放的に。
- 秋冬 → 厚手や中肉厚リネンで断熱性を確保して暖かく。
生活スタイル別・印象と用途
明るさ・採光
- 薄手リネン(ラミー) ◎(非常に高い)
- 中肉厚リネン ○(中)
- 厚手リネン △(やや控えめ)
遮光性・断熱性
- 薄手リネン(ラミー) △(低)
- 中肉厚リネン ○(中)
- 厚手リネン ◎(高)
季節感
- 薄手リネン(ラミー) 春夏向け
- 中肉厚リネン 通年使いやすい
- 厚手リネン 秋冬向け
印象
- 薄手リネン(ラミー) 透け感・清涼感・軽やか
- 中肉厚リネン ナチュラル・中庸
- 厚手リネン 落ち着き・重厚感
厚手と薄手を“組み合わせる”という選択肢も
部屋によっては「日中は明るく、夜はしっかり遮光したい」というニーズもあるはず。そんなときは、薄手のラミーと厚手リネンを二重掛けにすることで、時間帯によって光や視線を自在に調整することができます。
特におすすめしたいのは、厚手リネンを手前に設け、奥に薄手ラミーを組み合わせるスタイル。厚手リネンはインテリアの主役として重厚な存在感を放ち、夜間はしっかりと遮光・断熱の役割を果たします。一方、日中は厚手のリネンカーテンを開けることで、奥にある薄手のラミーがやさしく光を取り入れ、空間に清涼感と抜け感を与えます。
厚手の素材感と、奥から透けるリネンのレイヤーが生み出す立体感は、インテリアに深みをもたらすポイント。昼と夜で異なる印象を楽しめる、機能性と美しさを兼ね備えた使い方です。
厚み別の選び方と実例の活用
厚手リネン:日差し・プライバシー重視
- 事例A:南向きリビング(重厚な遮光)
- 事例B:東向きLDK(目線カット+集中空間)
中肉厚リネン:季節問わず快適
- 事例C:北向き(明るさ重視)
- 事例D:西向き賃貸(ブラインド併用で調光)
薄手リネン(ラミー):光と開放感を楽しみたい空間に
- 事例E:縁側のある南向き和室(庭の眺望が透けて見える美しさ)
- 事例F:東向きダイニング(朝日と木のぬくもりが溶け合う)
リネンカーテンの厚手・中肉厚・薄手(ラミー)を使ったおしゃれな部屋別事例まとめ
リネンカーテンは厚みと素材感によって、室内の印象や快適性が大きく変わります。
- 遮光性・断熱性を求めるなら → 厚手リネン
- 季節問わず万能に使いたいなら → 中肉厚リネン
- 光や風を感じたい、開放感を重視するなら → 薄手ラミー
方角や生活スタイルに合わせて「どんな時間を過ごしたいか」を軸に、最適な厚みのリネンカーテンを選んでみてください。
さらに、方角や季節、生活スタイルに合わせた選び方をすることで、日々の暮らしがもっと心地よくなります。迷ったときは「どんな光を取り入れたいか」「どんな時間をその空間で過ごしたいか」を思い浮かべながら、最適なリネンカーテンを選んでみてください。
記事内で使用した写真はすべて実例に基づいた施工例です。素材の違いやカラーについては無料サンプルをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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